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意味なんてない

Xperia Z2 新バッテリーの充電状況をグラフ化

Z2 のバッテリーを新しくしたので、新バッテリーの充電状況をチェックしてグラフにしてみた。

Z2 のバッテリー交換については、以下を参照
1024.hateblo.jp

使用機器
  • Anker PowerCore+ 10050 (モバイルバッテリー、電源として)
  • Route-R RT-USBVAC3QC (QC2.0対応USB簡易電圧・電流チェッカー)
  • サンワサプライ USB3.0延長ケーブル 0.5m (電源からRT-USBVAC3QCへの接続用)
  • Volutz MicroUSBケーブル 1m (RT-USBVAC3QCからZ2への接続用)
  • Xperia X Performance (カメラでの記録用)

Anker PowerCore+ 10050 の購入経緯については、以下を参照
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実験方法
  1. バッテリーを新しくしたZ2を一回フル充電・フル放電させる(電源が落ちた状態)
  2. フル充電のモバイルバッテリーと電圧・電流チェッカーを接続
  3. 電圧・電流チェッカーを経過時間表示モードに変更
  4. 電圧・電流チェッカーとZ2を接続
  5. X Performance でタイムラプス撮影(今回は30秒間隔)
  6. 充電完了後、タイムラプス動画から頑張ってデータを書き出す
  7. グラフ化

RT-USBVAC3QC にデータのロギング機能がないため、定期的に表示を記録する必要があり、 定期的にメモるのも大変なのでタイムラプス撮影を用いた。その際、"TimeLapse Video" というアプリの無料版を使用した。

RT-USBVAC3QC には積算電流(mAh)を表示する機能があるが、電圧が変化する可能性を考えると電力量(Wh)の方が知りたいので特に使用せず、電力量は自分で計算することにした。 また、初めて使うタイムラプス撮影の撮影間隔が正しいのかどうかわからなかったので、 RT-USBVAC3QC は経過時間表示とした。

今回は約30秒ごとの計測である。そのため、計測時の微妙な値のブレが30秒分に増幅されているはずであるが、積分すると値のブレは無視できると思われるので気にしないことにする。また、値の急激な変化に対する追従が平均15秒遅れることになるが、なめらかな変化の部分は正確だと考えられるので、これも今回は無視した。

なお、充電は扇風機の風をあてながら行った。

接続の様子(実験後)
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実験結果

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電圧はグラフでは一定に見えるが、全体を通して微増を続けた。開始時は約8.58Vで終了直前は約8.87Vであった。

電流の変化は、1.25A前後でほぼ一定の区間、0.9A前後でほぼ一定の区間、徐々に減っていく区間、の3段階がある。

電圧がほぼ一定なので電力のグラフは電流のグラフとほぼ同じになっている。

電力量は途中までは直線的に増えていき、傾きが減少し、その後滑らかに増え方が減るという綺麗なグラフになった。

考察

電圧が 5V ではなく、9V 近い値になっているので、QC2.0 で充電出来たと考えられる。 PowerCore+ の PowerIQ、VoltageBoost の関与についてはよくわからない。

バッテリーのスペックである 12.2Wh を超えているが、"効率" が 100% でもないはずなので特に問題ないと思われる。最終的な電力量が 14.1Wh となっているので、バッテリーが新品でスペック通りだとすると、"効率" は 86~87% だと考えられる。

電池には詳しくないが、ここでいう "効率" が "充放電効率" と同じものだとすると、リチウムイオン電池の充放電効率が 80~90% らしいので、新しいバッテリーはスペック通りで新品同様ではないかと考えられる。

感想

RT-USBVAC3QC にロギング機能がないので、タイムラプス動画からのデータ書き出しが超面倒だった。特に、後半映り込みで表示がほぼ見えないという状況になって嫌になった。

QC2.0 対応で、ロギング機能と電力量計算機能がついている測定器があればいいんだけど・・・